
我が家には、今年で10歳を迎える猫がいます。
とある日、庭にふらりと迷い込んできたその子は、数日後には自然と家族の一員になっていました。
茶トラの男の子。名前は「ミイ」。
ミャーミャーとよく鳴いていたことから、そう名付けました。
すくすくと育った彼は、1年後にはまるでライオンのようなたてがみを持つ、立派な“茶トライオン”に。
今ではすっかり、我が家のアイドルです。
両親も「ミイ」に振り回されながら、毎日楽しそうに暮らしています。
ミイが来てから、家族の会話がふえたなぁと、娘の私は感じています。

我が家の暮らしは、完全に「猫ファースト」。
1階のトイレの水道で水を飲むのが好きな「ミイ」は2階で仕事中の私を呼びに来て、トイレに入れてと催促します。
ミイが鳴けば、家族が動く——そんな毎日も、なんだかんだ楽しいものです。
私は小さい頃から動物が大好きで、特に猫には目がありませんでした。
「猫と一緒に暮らすこと」が、ずっと夢だったのです。
10年の月日を共に過ごす中で、彼も人に慣れ、私たち人間も猫になれ、家族になっていきました。

そんな「ミイ」が、子猫だったあの日。庭に迷い込んできた日を思い返して、私は勝手に7月7日を彼の誕生日にしました。

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