こんにちは!「畑とジャムと。」の内田朱美恵(うちだすみえ)です。
はじめに
ジャム作りでいつも悩むのが「砂糖の量」。
「甘さ控えめにしたいけど、日持ちは大丈夫?」「砂糖を減らしたらちゃんとジャムになるの?」と気になったことはありませんか?
そこで今回は同じ「冷凍ミックスベリー」を使い、
砂糖を多めに入れた高糖度ジャム と 砂糖を控えめにした低糖度ジャム を作って比べてみました。
実験条件
- フルーツ:冷凍ミックスベリー 60g
- 砂糖の量:
高糖度ジャム → フルーツの60%(36g)
低糖度ジャム → フルーツの20%(12g) - 砂糖の種類:グラニュー糖(色を比較しやすいため)
- 作り方:
- 冷凍ベリーを鍋に入れ、砂糖を加えて10分置く
- 弱火で5〜6分煮る
- 出来上がりを比較
👉 条件を同じにして、「砂糖の量」だけを変えました。

実験中の様子
ぐつぐつ煮えていくベリーたち。
砂糖の量によって水分の出方や煮詰まり方が違います。

実験結果
高糖度ジャム(砂糖60%)
- 色:透明感ある赤紫色、保存性が高そうな見た目
- 味:甘さが強く、酸味がマイルド。バランスが良く、みんなが好きな味
- とろみ:しっかり濃厚で、パンに塗っても流れにくい
- 保存性:糖度が高いため、冷蔵で1〜2週間ほど保存可能
👉 「昔ながらのしっかり甘いジャム」。ヨーグルトに少量入れるだけで大満足。
低糖度ジャム(砂糖20%)
- 色:少し濁り気味な赤紫色で鮮やかさは控えめ
- 味:フルーツの酸味が際立ち、さっぱり。甘いものが苦手な方に好まれる
- とろみ:緩めでさらっとしており、シロップっぽい
- 保存性:砂糖が少ないので日持ちは短め(冷蔵で2〜3日以内が安心)
👉 「フルーツソースのような軽やかさ」。パンケーキやアイスにかけると相性抜群。


実食してみました
パンにのせて食べ比べると…
高糖度は濃厚でリッチ、低糖度は爽やかで軽やか。

ヨーグルトに合わせると…
高糖度は少量でもしっかり味が決まり、低糖度はさっぱりデザート感覚で楽しめました。

比較まとめ表
種類 | 色の仕上がり | 味の印象 | とろみ | 保存性 |
---|---|---|---|---|
高糖度(砂糖60%) | 鮮やか透明 | 甘くて濃厚 | しっかり | 約1〜2週間 |
低糖度(砂糖20%) | やや濁り | 酸味強め | ゆるい | 約2〜3日 |
感想とおすすめ
砂糖の量を変えるだけで、ジャムの個性が大きく変わることがわかりました。
- 長く保存したい、しっかり甘いジャムを楽しみたい → 高糖度
- フルーツ本来の酸味を活かして、軽く楽しみたい → 低糖度
👉 「毎日食べる用」は低糖度でフレッシュに、
👉 「保存しておきたい贈り物用」は高糖度で、使い分けるのもおすすめです。
補足
高糖度と低糖度では、出来上がりの量にも差が出ました。
砂糖が多いとフルーツからしっかり水分が出て、砂糖と果実が自然に馴染むことでマイルドな味わい&きれいな色合いに仕上がります。
次回予告
次回は…
「同じフルーツ、違う調理法でジャムを作ってみた!【長時間煮 vs サッと煮】」
同じ砂糖量でも、煮方でどんな違いが出るのかを比較します。どうぞお楽しみに!
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