こんにちは!「畑とジャムと。」の内田朱美恵(うちだすみえ)です。
はじめに
「ジャムって砂糖を変えるとどうなるの?」
「甘味料や作り方で味に違いは出るの?」
そんな疑問を解決するために始めたのが、この 「ジャム実験シリーズ」 です。
同じフルーツ(冷凍ミックスベリー)を使い、
- 砂糖の種類
- 甘味料
- 砂糖の量
- 調理法
を変えて比較実験してみました。
この記事ではシリーズ全体を振り返り、結果をまとめてご紹介します。
第1回:砂糖の種類でジャムを作ってみた!
【グラニュー糖・白砂糖・三温糖・きび砂糖・てんさい糖】
- グラニュー糖 → 鮮やかな色、バランスの取れた味わい
- 白砂糖 → バランス型、万能
- 三温糖 → コクあり、しっかりとした甘さ
- きび砂糖 → 甘さ控えめ、大人味
- てんさい糖 → すっきりとした甘さ、ヘルシー志向
第2回:甘味料でジャムを作ってみた!
【アガベ・はちみつ・メープル】
- アガベ → フルーツ感を残したい人向け
- はちみつ → 自然なコクと華やかさを楽しみたい人に
※ただし「1歳未満の赤ちゃんには与えない」点に注意! - メープル → 甘党さんや濃厚な味わいが好きな人に
第3回:砂糖の量を変えてジャムを作ってみた!
【高糖度 vs 低糖度】
- 高糖度(砂糖60%) → 甘さ濃厚、保存性◎、王道のジャム
- 低糖度(砂糖20%) → 酸味が際立ち、ソースのような軽さ
第4回:同じフルーツ、違う調理法でジャムを作ってみた!
【長時間煮 vs サッと煮】
- 長時間煮(15〜20分) → 濃厚で甘く、酸味も感じられるバランスの取れたジャム。保存性◎
- サッと煮(5〜6分) → 甘さ重視、短期保存向き
総合比較表(まとめ)
実験テーマ | パターン | 色の仕上がり | 味の印象 | 保存性 |
---|---|---|---|---|
砂糖の種類 | グラニュー糖 | 深い赤紫 | バランス型 | ◎ |
白砂糖 | 赤紫 | ベーシック型 | ◎ | |
三温糖 | 濃い赤紫 | 濃厚 | ◎ | |
きび砂糖 | 深い赤紫 | 甘さ控えめ | ◎ | |
てんさい糖 | 深い赤紫 | すっきり | ○ | |
甘味料 | アガベ | 赤紫 | すっきり | △(短め) |
はちみつ | 赤紫 | コク・香りあり | △(短め) | |
メープル | 紫が濃い | 深みのある甘さ | △(短め) | |
砂糖の量 | 高糖度60% | 鮮やか透明感 | 濃厚で甘い | ◎(1〜2週間) |
低糖度20% | やや濁り | 酸味が際立つ | △(2〜3日) | |
調理法 | 長時間煮 | 赤紫で透明感 | 甘さと酸味のバランス | ◎(1〜2週間) |
サッと煮 | 茶色がかった赤紫 | 甘さ強め | △(3〜4日) |
感想とまとめ
実験を通して改めて感じたのは、ジャムはシンプルなのに奥深い ということ。
- 砂糖の種類 → 色や風味が変わる
- 甘味料 → 個性が強く、保存性は短め
- 砂糖の量 → 甘さと保存性のバランスを左右する
- 調理法 → フルーツ感を残すか、濃厚に仕上げるか
同じフルーツでも、条件次第でまったく違う仕上がりになるのが面白いところです。
今後の予定
今後はこんな実験もしてみたいと思います。
- 生フルーツ vs 冷凍フルーツ
- フルーツごと(イチゴ、ブルーベリー、桃、柑橘など)の比較
- 砂糖+甘味料の「ブレンド」でのジャム作り
👉 ぜひ次回もお楽しみに!
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