市販ジャムと手作りジャム、保存期間の本当の違い

麻布で包んだ手作りいちごジャムの瓶。「畑とジャムと。」のナチュラルで体に優しいジャム 保存食

こんにちは!「畑とジャムと。」の内田朱美恵(うちだすみえ)です。
「市販のジャムは長持ちするけど、手作りジャムは早めに食べないと…」そう思っていませんか?
実は市販品でも保存環境によってはカビが生えることがあります。

私の畑では、育てたいちごを全部ハクビシンに食べられてしまったことがありました(笑)。
それでもどうしてもいちごジャムが食べたくて、いつも美味しいフルーツを作る農園にジャム用いちごを買いに行き、心を込めてジャムを作ったんです。
フルーツの甘酸っぱさと煮詰める時間の香りに包まれるひとときは、本当に幸せでした。

今回は、そんな体験もふまえて、市販と手作りの違い、そして保存期間を左右するポイントについてご紹介します。

市販ジャムはなぜ長持ちするのか?

添加物や高い糖度で保存性を高めている

スーパーに並ぶジャムは、ほとんどが高い糖度(砂糖の割合が多い)で作られています。砂糖には水分を吸着し、菌が繁殖しにくい環境を作る働きがあるため、保存性が高まります。さらに一部の商品には酸化防止剤や保存料が加えられ、常温でも長く品質を保てる工夫がされています。

でも「永久保存」はできない

家庭で作るジャムは、添加物を使わず、フルーツと砂糖だけ。だからこそ体にやさしく安心ですが、その分保存性は市販品より低めです。
砂糖をたっぷり使ってしっかり煮詰めたジャムなら、冷蔵庫で数か月保存可能です。しかし「甘さ控えめ」「フレッシュ感を大切に」と仕上げたジャムは、2~3週間で食べ切るのがおすすめです。

見た目や味の変化に注意

色がくすむ・酸味や発酵臭がする → 食べないサイン

ジャムの色が鮮やかさを失ったり、酸っぱさが増したり、アルコールっぽい発酵臭がしてきたら食べ頃を過ぎています。冷蔵保存していても、フルーツ本来の成分が変化するのは自然なこと。少しでも違和感を感じたら無理せず処分しましょう。

カビが見えたら迷わず処分を

表面に白い点や青カビが見えたら要注意。カビは目に見える部分だけでなく、全体に根を伸ばしている可能性があります。加熱して取り除けば大丈夫、というのは危険です。迷わず処分するのが安全です。

まとめ

市販ジャムは糖度や添加物のおかげで長持ちしますが、開封後は必ずしも安全ではありません。手作りジャムは保存料ゼロで安心ですが、その分「冷蔵保存」「早めに食べ切る」が大切。
美味しさを安全に楽しむためには「保存方法」と「自分の五感でのチェック」が欠かせません。

「畑とジャムと。」のジャムづくりのこだわり

私の作る「畑とジャムと。」のジャムは、旬のフルーツをたっぷり使い、添加物ゼロで仕上げる体に優しいジャムです。
畑で育てたフルーツや、地元でとれた季節の実りをできるだけ丸ごと使い、色や香り、果肉感を大切にしています。

先ほどもお伝えしましたが、畑で大切に育てたいちごを全部ハクビシンに食べられてしまったこともあります。そんなときも「やっぱりジャムが作りたい!」と農園からジャム用いちごを買い求め、一瓶一瓶ていねいに煮詰めました。
そんな経験があるからこそ、「果物を無駄にせず、大切にいただく」という思いが、私のジャムづくりの根っこにあります。

自然や動物にやさしく、愛情を持って暮らすことは環境を守ることにもつながる――
「畑とジャムと。」のジャムが、みなさんの食卓で小さな幸せを運ぶ存在になれたら嬉しいです。

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