🍋 レモンと暮らすということ|畑とジャムと。のレモンの記録

季節の実り

畑のレモンが色づき、ひと通りのレシピを書き終えた今、
少し立ち止まって、このレモンの季節を振り返ってみたいと思います。

「日本のレモン事情」から始まり、
選び方、健康効果、保存食、料理、スイーツ。
気づけば、レモンについてたくさんの記事を書いてきました。

でもこの連載は、
レモンの知識を伝えたかっただけではありません。

レモンと一緒に過ごす時間そのものが、
どれだけ暮らしを豊かにしてくれたか
それを、言葉に残したかったのだと思います。

🍋 レモンを育てることから始まった物語

レモンは、植えてすぐに実をつけてくれる果物ではありません。
花が咲き、葉が育ち、実がつき、
そこからさらに長い時間をかけて、ゆっくり色づいていきます。

春から夏にかけて、何度か咲く白い花。
その香りは、ジャスミンやクチナシのように甘く、
畑に立つだけで気持ちがふっと緩みます。

花の時期になると、
葉の緑がどんどん濃くなっていくのも印象的です。
「今年は元気そうだな」
「きっと、たくさん実をつけてくれるだろうな」
そんな期待が自然と湧いてきます。

自然は急ぎません。
こちらが焦っても、レモンは自分のペースで育ちます。
その時間に寄り添うこと自体が、
いつの間にか、私の心を整えてくれていました。

🍋 知ることで変わった、レモンとの付き合い方

連載の前半では、
国産レモンと輸入レモンの違いや、
おいしいレモンの選び方について書きました。

実のふくらみ、皮の柔らかさ、香り。
それまで何気なく見ていたレモンを、
「よく見るようになった」
それだけで、買い物や料理の時間が少し楽しくなりました。

皮をこすると広がる香りに気づき、
「このレモン、いいな」と感じる瞬間。

知識を得ることは、
暮らしを少し丁寧にすることなのだと、
レモンを通して実感しました。

🍋 レモンは、体だけでなく心にも効く果実

レモンの健康効果について書いたとき、
ビタミンCやクエン酸といった話もしましたが、
それ以上に私が感じているのは、気持ちの変化です。

畑で採れたレモンを料理や飲み物に使うと、
いつもの一皿なのに、
「今日はちょっといいものを食べている」
そんな満足感があります。

食前酒のジントニックに自家製レモンを絞ると、
香りが立ち、
一日の終わりがきちんと区切られるような感覚になります。

レモンは、
体を整えるだけでなく、
気持ちを切り替える“合図”のような存在なのかもしれません。

🍋 保存することで、季節を閉じ込める

レモンの保存食を書きながら、
私は改めて思いました。

保存食は、
「余らせないための工夫」ではなく、
季節の香りを、あとから楽しむための知恵なのだと。

塩レモン、はちみつレモン、レモン酢、シロップ、リモンチェロ、コンフィ。
瓶に詰めたそれらは、
レモンの季節が終わったあとも、
そっとその時間を思い出させてくれます。

「全部無駄なく、おいしく食べてあげたい」
その気持ちは、
自然や動物に対する小さな敬意なのだと思っています。

🍋 料理とスイーツにしたときの、レモンの力

料理に少しレモンを加えるだけで、
油っこさが軽くなり、味が引き締まる。

スイーツに使うと、
甘さの中に爽やかさが生まれ、
“大人の味”になります。

レモンパウンドケーキを焼くとき、
すりおろした皮の香りが広がる瞬間。
レモンジャムを煮ているときの、
少しほろ苦くて甘い香り。

それらは、
「作る時間」そのものがごちそうだと教えてくれます。

🍋 「畑とジャムと。」がレモンを通して伝えたいこと

私が大切にしているのは、
特別な技術や、派手な暮らしではありません。

・自然や動物にやさしくあること
・育てたものを、最後まで大切に食べること
・急がず、比べず、自分のペースで楽しむこと

ようやく自分の時間を味わえるようになった今、
こうした価値観が、少しずつ形になってきました。

ジャムも、レモンも、
ただの食品ではなく、
心を満たすためのものだと思っています。

🍋 これからのレモン、これからの「畑とジャムと。」

来年も、きっとレモンは花を咲かせ、実をつけるでしょう。
その年ごとに、香りも味も少しずつ違うはずです。

「畑とジャムと。」は、
その変化を楽しみ、記録し、
分かち合う場所でありたいと思っています。

ブログを通して、
同じように季節を大切にしたい方と、
ゆっくりつながっていけたら嬉しいです。

🍋 まとめ:レモンは暮らしを明るくしてくれる果実

レモンは、
酸っぱいだけの果物ではありません。

香り、色、味。
そのすべてが、
暮らしと心を少し軽くしてくれます。

小さなレモンひとつで、
日常は、ちゃんと変わります。

これからも、
「畑とジャムと。」の物語は続いていきます。
どうぞ、また一緒に季節を味わってください。

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