台所に果物の甘い香りが広がると、「ジャム作りの時間」が始まります。
畑やスーパーで見つけた季節の果物たちを、丁寧に洗って、種を取り、切っていく。この作業は単純だけど、自分と向き合う、穏やかで大切な時間です。
砂糖をまぶして、果物から水分が出るのを“待つ”。
煮詰めていく間も、焦げ付かないように火加減に気を配りながら、じっと見守る。
「待つこと」が、こんなにも尊くて、愛おしいなんて。
忙しい日々では、何もかもが“時短”がこのまれます。
けれど、ジャム作りはその逆。
「時間をかけること」が、美味しさの理由になるんです。
瓶に詰めたとき、ラベルを貼り完成したジャムを並べるだけで、
“とても満ち足りた気分”になります。
手間と時間をかけて作ったジャムは、ただ甘いだけじゃなくて、
“心が落ち着く味”がするのです。
次はどの果物にしようかな?
そんなふうに、“次の待つ時間”が私の楽しみになっています。

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