なぜ冬の柑橘は、こんなにも美味しいの?   ― 旬・寒さ・そして体の関係 ―

季節の果物

こんにちは!
「畑とジャムと。」の内田朱美恵(うちだすみえ)です。

冬になると、なぜか無性にみかんを食べたくなりませんか。
こたつの上に山積みのみかん、湯気の立つお茶、指先に残るやさしい柑橘の香り。
子どもの頃から当たり前のようにあったこの風景には、実はきちんとした理由があります。

冬の柑橘が美味しいのは、偶然ではありません。
それは、自然が一番おいしく実らせる“季節”を、ちゃんと選んでくれているからなのです。

寒さが、甘さを育てる

柑橘の木にとって、冬の寒さは決して楽な環境ではありません。
霜に当たり、冷たい風にさらされながら、実はじっと枝にぶら下がっています。

でも、その「寒さ」こそが、柑橘を甘くしてくれます。

果実は凍らないように、自分の中に糖分を蓄えます。
糖分は、いわば自然の不凍液。
寒さから身を守るために甘くなる――それが柑橘の知恵なのです。

だから、冬の柑橘は、
人の手を加えなくても、こんなにも深くてやさしい甘さを持っています。

冬の体が、柑橘を欲しがる理由

寒くなると、私たちの体は思った以上に疲れています。

・空気の乾燥で喉や肌が荒れる
・日照時間が短くなって気分が落ちる
・風邪をひきやすくなる

そんなとき、体が自然と求めるのが、ビタミンと香りです。

柑橘には、ビタミンCだけでなく、
皮や果肉に含まれる香りの成分が、気持ちをほっとゆるめてくれます。

昔の人が、冬になると当たり前のようにみかんを食べていたのは、
実はとても理にかなった“知恵”だったのです。

皮も、白いわたも、すべてが大切な命の一部

柑橘をむくと、
つい捨ててしまいがちな皮や、白い筋のようなわた。

でも、それらはすべて、
その実が太陽と風と雨の中で生きてきた証です。

皮には香りと栄養があり、
白いわたには、体を守る成分が詰まっています。

「畑とジャムと。」では、
できるだけ、そうした部分も無駄にせず、
おいしく、やさしくいただきたいと考えています。

果実をまるごと味わうことは、
自然への小さな感謝でもあるのです。

冬の柑橘は、台所の小さな贈り物

冬の台所に柑橘があると、
それだけで少し明るくなります。

かごに入ったみかん。
切ると広がるレモンの香り。
柚子の皮をすりおろした瞬間の、あの凛とした匂い。

柑橘は、食べるだけでなく、
暮らしをあたためてくれる果物なのだと、私は思います。

次回は、
「冬に食べたい柑橘10種類」をご紹介します。

みかんだけではない、
大人の女性にこそ味わってほしい、
奥深い柑橘の世界をお届けします。

どうぞ、お楽しみに!

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